ペン粒が古武術卓球を独学してみたが、(布袋卓球アカデミーに入会したので)独学じゃなくなった。

カテゴリ: “アンチ”ワンポイントレッスン動画


このブログを御覧になっている方のなかに、
卓球のレッスン動画を見ても、その通りにならない。
上手な選手に教えてもらっても、上手くいかない。

という方は、いらっしゃいませんか?


こういう体験をされた方は、教えてくれる人との「感覚」に差があるかもしれません。
ボールタッチという意味ではありません、今回は「身体の使い方」というくくりで捉えてくださいm(_ _)m

今回は、背中の上部に存在する「肩甲骨」という骨とバックハンド技術に焦点を絞って、この「感覚の違い」ついての考察を述べたいと思います。


現在、ネット上に卓球のレッスン動画がたくさんアップされています。


こういう動画というのは、「大きくスイング」「振り抜く」という抽象的な表現しかしてないことが多いと感じます。
肩甲骨の、「け」の字も出て来やしません。
短時間で分かりやすく伝えるためには、このような表現しか出来ないという事情もあるのかもしれませんが。。。

しかし、彼らはこの肩甲骨を使ってスイングしています。力強い球を打つためには、この肩甲骨を使わないといけません。


が…!!卓球における肩甲骨の役割を上手く説明できません(笑)御自身で勉強されてくださいm(_ _)m
ただ、絶対に必要になります。
シェークハンズの平岡さんの動画見たら、理解しやすいのかな?

さて、次に進みましょうか(笑)

ペン粒のバックプッシュで説明します。


ここでは、「手首を使う」「肘が曲がっているタイミングで押す」などという表現がされていますが、
一番大切なことは肩甲骨の外転・内転を利用し、
肩甲骨が、上腕の骨を押し出す」ような格好にすることです。


私は、下の動画でこの感覚を身につけました。

これが、いわゆる「肩が入った」という状態ですね。
肩が入った=肩甲骨が外転出来ている

この動画では、「肩を入れる」という説明がありますが、がねさんの左肩を見てみると、先程の空手動画のような肩の形が出来ていると思いませんか?

肩甲骨を使って、いちいち肩をしっかり入れていると卓球の早いテンポに付いていけなくなるので、
その肩を入れる動作はなるべく小さく収めています。
松永さんの動画では、肩を入れているようには見えませんが、実際に「肩甲骨の押し」でラケットを前に出す動作と、肩から先の腕の力でラケットを押すのでは、スイングの力強さ・スムーズさに大きな隔たりがあります。

あくまで、前腕の動きや、打球タイミングは「付加価値」でしかなく、まずは、大きな筋肉のある体幹部(この記事のなかでは肩甲骨)を最大限利用することが第一優先です。



古武術において大切にされていることは、

動作は体幹部から行う。
手足など、末端から動き出さない。

それを分かりやすく説明した動画が、以下のものになります。

腕を出す(振る)のは体幹部の大きな筋肉に任せ、どうしても力の出にくい末端部を「力ませない」ためのアプローチ方法です。
「手打ち」と呼ばれる打ち方は、この動画での、がねさんのように手で腕を引っ張っていくような身体の使い方をしています。体幹部を使えていないからです。
ちなみに、私も手打ち糞野郎です。

シェークのバックハンドも、腕も前に突き出す動作ではありませんが、肩甲骨を使えないと力の乗ったボールを打てません。



では、なぜ「肩甲骨」について説明しないのか?
本題は次の記事にて。


前回の記事を読まれていない方は、こちらからどうぞ



さて、「なぜ肩甲骨のコツ(骨だけにね?)を説明しないのか?」というところから始めます。


ざっと言いますと、

「肩甲骨を使っている」意識を持ち合わせていない

のが、要因かなと思っています。


みなさんがよくメディアで目にする、お上手な皆様は肩甲骨を御利用になられているんですよ?それは間違いないです。

しかし、「肩甲骨を使ってスイングしている」ということを、いちいち意識することなく(元からの身体能力なり、日頃の練習の積み重ねなりで、)身に付けてしまったために、
・肩甲骨の存在は知っているんだけど、その重要さを知らない。
・そもそも肩甲骨の存在すら知らない。
から、「腕を大きく振る」「振り切る」などという抽象的な表現になってしまうのではないか?というのが、私の考察です。

実際に、彼ら彼女らみたいな超サイヤ人みたいな輩は、「腕を大きく振っちゃう」だけで肩甲骨を使えてしまうのです。
その感覚が無い方は、肩から先の腕の部分からの力だけで振ろうとするのではないでしょうか?いわゆる手打ち
手打ちが褒められるのは、うどんかそばくらいでしょう!



実際に、「肩甲骨を意識して打球しましょう」と解説してくれる動画もちゃんとあります。


このシェークハンズの動画の詳細は、月額1000円払って見てくださいm(_ _)m


肩甲骨の実際の動きも紹介されていて、とても分かりやすいです!

この記事ではあえてバックハンドだけ取り上げましたが、フォアハンドのストローク打法だけではなく、フリックやツッツキでも、上級者は自然と肩甲骨を使った打ち方を実行しています。



このように、「プロっぽい球を打つためのコツ」の真意を理論的に噛み砕いている方は、私たちの知らない・気付かないことの存在を知らせてくれるアプローチ方法を見せてくれます。
ただし、前述した超サイヤ人たちと同じ身体操作の感覚を元から持っている、「天才」型の人には、理論的なアプローチより、「大きく」「振り切れ」というような表現のほうがマッチすることも確かです。



肩甲骨の存在がどれだけ大切なものか、他のスポーツの動画を見ると明らかでしょう。

5:50から見てください。


ノブ「このオッサン、クセがすごいんじゃあ!」


マラソン選手も…ね?




おまけとして、アスリートとは正反対のポンコツ・三村マサカズもご覧の通り。




肩甲骨が、卓球に限らずスポーツに大切なことは理解していただけたと思います。


(他のスポーツ選手でもそうなのかもしれませんが、)
肩甲骨を使うという感覚を「大きく」「振り切る」という表現方法で終始している人が多くいることは、卓球のレッスン動画を見ていただけると分かると思います。
…これを、「肩甲骨を使う」感覚を一切持ち合わせていない凡人どもが見て、真似したところで、どーーなっちゃうのか!?!?


って、私は言いたいのですよ。


肩甲骨や骨盤など、効率的に力を発揮できる身体の使い方を無意識に使えるから、スポーツの第一線で活躍出来るんだと思います。ホントに素晴らしいことです!

しかし、無意識に自然に行えているが故、人に教えるときにも、そのあやふやな感覚でしか伝えることしかできない。
その結果、感覚を持ち合わせている上級者、持ち合わせていない凡人に「大きな食い違い」が生じ、いくら教えてもらっても上達しない恐れがあります。


まだ、様々な指導経験のある方であれば、あの手この手を用いて、どうにか「上級者の感覚」を凡人に伝える術を持ち合わせていますが、
物事の伝え方を知らない、知識も乏しい人(チームメイトなど)が教えようとした場合、この上級者・凡人同士の感覚のギャップ」を知らないために、全く伝わらないことが起きる可能性があります。

そのために、凡人どもは「上級者と私は、感覚にギャップがあるものなんだ」というのを把握しておく必要があります。
予め様々な卓球のレッスン動画・身体操作にまつわる動画などを見て、「こういう方法もあるんだ」という知識だけでも頭のなかに入れておいて、教えてくれる人との感覚のギャップを埋める努力がいるものなんだと、私は思っています。



今回は「肩甲骨」を例に出しましたが、身体操作における大切なコツはたくさん存在しますし、「ボールタッチ」でも感覚差というのは必ず起きます。

教えてくれる人が指導のプロでない限り、教わる側も、自分なりに詰め寄っていく姿勢が大切なのではないでしょうか?


mowingさんに、こちらの動画を紹介していただきました。


テレビ朝日の深夜番組「Get sport」というスポーツ番組がありまして、私も数年前は録画して見てましたが、動画のコーナーについては、知りませんでした。

野球の実況解説で聞いたり、指導者から言われたり、よく耳にする抽象的表現の言葉を今一度振り返り、考え直してみよう。
という趣旨のコーナーです。



この動画の「ヘッドが立つ」について。
画像でハイライトを。

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ヘッドを立てる
手首を橈屈させなければならない
→橈屈することで肘の可動域が制限される
→前腕の“返し”によるスイングが出来ないために、肩甲骨でバットを前に押し込もうとする力が働く(肩甲骨との連繋が生まれる)
腕がピンと伸びた状態のため、球に力負けしない
→前腕の返しだけでボールに力を与えようとする「ドアスイング」よりも、より強い球が打てるようになる。

という流れになるんかな、私の考えとして。


GetSportでは「力の入る手首の角度を保つ」で終えていますが、
力の入る手首の角度を保つことで、“肩甲骨が連動するようになり大きな力を発揮出来る
(mowingさんの表現だと「下半身の力を無駄なく伝えられる」になるのかな?)
というところに行き着くと考えます。






話を掘り下げ過ぎてしまいました…
肩甲骨が連動する云々は、忘れてください。



このように、世に出回っている表現というのは、その真意を突き詰めた先に全く違う言葉に置き換えられる可能性が高い」というのが分かったのではないでしょうか?
そして、違う表現のほうが理解出来ることもある



WRMさんの技術動画では、1~3つにポイントを絞って端的に解説しています。
それも、講習を重ねてその経験に基づいた解説もされているのでしょう。

しかし、端的な解説になればなるほど表現はあやふやなものになりますし、そのポイントを掴むことによる狙いというのも省かれてしまいます

皆さんも教わる際には、抽象的な表現の指導をされたときには、その行為に「どのような狙いがあるのか?」というところまで突き詰めていく必要があるのではないでしょうか?

何も考えなくても、その抽象的表現がピタッとハマればそれに超したことはないんですけどね。


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今月中は記事アップしませんなんて言いましたが、あまりに良い動画がアップされたので書かずにはいられませんでした(^q^)




この動画を見てちょーだい!!

これだよ、私これが言いたかった!!!
大事!ホントに大事!!

この動画がイマイチ盛り上がってないのが悲しいですわ。なぁ、ようつべキッズたちよ!
技術動画以前に必要なのはこれなんですよ、イマイチ上手くなれない凡人にとっては!!


この動画の18:05からのところ。

見えるとこばかり真似ろうとするけど、大切なのは「見えない部分」を見ようとすることなんだと思ってます。
抽象的な言葉だったり、見てくれだけ真似て上手く行く人は、所謂「運動神経が良い」「天才」と言われる人なんでしょう!

それが出来ない凡人以下の方々は、まず「自分の身体が何を行っているのか?」が大切なんだと。
もっと身体の声に聞き耳立てましょうよと。





BUMP OF CHICKENも、「見えない物を見ようとしてー。」って言うてんじゃん?
望遠鏡覗いたところでイチローの動作が理解出来るわっきゃねぇんだけどな(笑)



今という箒星を君と二人追いかけていますか?





Oh,Yeah!アッハーン?

イェイエー???

































はじめさんの動画にコメント残している「伊藤健」という方、
「筋単位」「関節単位」というワードを使われているところから察しますと、私の敬愛している卓球ブロガー“バルサミコ”さんじゃねぇかなって、密かに思っています。


前回の記事と関連したものです。

外見ばかり注目しても、身体の中の「感覚」まで真似しないと上手くなりませんよと。
そんな動画をアップしたWRMさんも、抽象的な表現の技術動画ばかりなんですけどね(笑)


極端な例えになりますが、
外面しか見ようとしないことで
探偵ナイトスクープのペットボトルが開けられないという依頼と同じようなことが、卓球に限らず、スポーツ界・演奏や書道などにも起きていると感じています。
(実際私は見たことあるのですが、キャップの根元まで持っているように見えなかったし、20年近く周りも気が付かないというのは分かりずらいことだったのでしょう。)


このような現象に警鐘を鳴らし、
運動神経の良い人の“身体感覚”を共有出来るようにしましょう
というのが、この本になります。
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この本の冒頭で、バレエのプリエが出来ない女の子が依頼者としてやってきたという話があります。
バレエの先生から「股関節に異常があるから医者に見てもらえ」、医者には「一生治らない」と言われたそうです。
しかし、実際には膝を伸ばす動きのなかで外転筋に力を入れ続けていたために、股関節に詰まりが生まれ真っ直ぐ立てれなかったと。(股関節に異常があるのではない)

程度の違いはあるものの、身体の外面ばかり見てたらこんなしょーもないことすら気が付けないという悲劇が起こり得るのです。


だから、
「自分の身体の内面がどうなっているか?」に気を遣いましょう。
というのが、この本の内容です。

身体をバネのように動かす感覚
(筋肉をゴムのように使いましょう)
動きやすくするための脱力
慣性の法則
遠心力の利用
バランス・アンバランスの利用

という五つのポイントを取り上げています。
脱力・慣性の法則・バランスアンバランスについては、古武術でよく使われる要素ですね。


また、身体の内面を知る要素として、
力の入れどころ、抜きどころ
骨格の動き
物理の法則
の知識が無いと上手くいきませんということも、おっしゃっています。

練習を行うときにも、「どこを伸ばす(上達させる)ために行っていることか?」を正確に把握し、自分に合っている練習かも考えましょうというところまで説明されています。

それが理解出来れば、やってる・やらされている練習の意味も分かり、自分でも練習メニュー組めるようなるよね?



もっと、外面に分かりにくいところにスポットライトを当てた動画が出てくるべきだと思うんですよね。



外面だけ見て上手くなれる人はどれだけの数いるの?
それ以前の根本的なものが存在するんじゃないの?って。

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