と危惧している、元信者です。
知らない・その感覚が分からない
という人に向けて、
ある事柄の一部を抜き出し、それを誰にでも伝わるよう、抽象的な表現に置き換えた言葉が、まるで「全てにおいて真実である」かのように伝わってしまってないか?
と思うのです。
文章をわかりやすくするための手法として「単純化」を用いる人は多いけれど、
— 谷澤タム@慢性疼痛×EBM🦦 (@tam_lbp) August 26, 2020
単純化するほど解釈の余地が生まれ勘違いを生むことを考えると、分かりやすくの手法として単純化はあんまり使うべきではないですよね
ちょっと長くなってしまいますが…
この記事を読まれてくださいm(_ _)m
前に進み続ける際には、「ハムストリングスはアクセルで、大腿四頭筋はブレーキ」という言葉は適切になりますが、
理想の歩行はアイススケート。無駄なブレーキをかけることなく前に進めるととても楽です。まさにアイススケートのように。しかし、地面は氷でもなく、歩くと摩擦がたくさんかかるのでそうはいきません。ふだんの歩き方でも無駄なブレーキをかけない足運びの意識をもつと、ちょっと楽になりますよ!
— コバ靴店@ 足トラブルのかけこみ寺 (@kobakutsu) October 17, 2020
打球時等に適応される「下半身の力」という場合は、『大腿四頭筋はブレーキ』という表現は一切当てはまりません。
逆に、大腿四頭筋もアクセル側に加わります。
膝を伸ばす力 > 股関節を伸ばす力
になってしまわないよう、
股関節伸展をメインに据えたいと、あえて、『裏ももアクセル・前ももブレーキ』と極端な言い方をするのは、伝えるためのひとつの手段として適切な言い方だと思いますが。
それでも、ジャンプ動作(これが打球時における下半身の力となる)におては、大腿四頭筋もアクセルになります。
しかし、
「裏ももアクセル・前ももブレーキ」
※ただし、前へ進み続けるときに限る。
という条件を無視し、
その他の状況下においても、同じことを適応させてしまうのは間違っています。
前もも(大腿四頭筋)はブレーキの役割しかないのだ!!と勘違いしたまま、
『裏ももアクセル・前ももブレーキ』で、トレーニング特異性の法則に従って努力したところで、結果的に良い方向に進まないですし、
トッププレーヤーの動きを考察する際にも、身体全体の協調性を無視して、ただひとつの関節動作ばかりに目を向けても、動きは読めないハズです。
別の言い方を用いますと…
三大栄養素は大切なのは間違いないけど、
かと言って、それだけ摂取しても健康になれないことは、栄養管理士ではない人にもごくごく当たり前のことだと思います。
それと同じで、
股関節伸展という関節動作は、所謂『下半身の力』のメインを担う大切な役割を果たしており、
その事と矛盾して、レベルが低くなるほど股関節伸展動作が出来ていません。
が、膝を伸ばす力、足首を伸ばす力というのも、間違いなく「地面に力を加えるために必要」なのです。
その事実をシカトして、
いかにも『前もも = 俺たちの足を引っ張るだけの邪魔な存在』のような、勝手な解釈をされていないか?大腿四頭筋の様々な役割が把握されていないのではないか?
と心配でなりません。
極端な言い方って、そういう誤解を招くものなのです。
鎌倉仏教では、
今まで敷居が高く取っ付き難い一般庶民に向けて、ハードルを低くした教え(宗派)が広まったそうですが、
仏教の知識の無い人に、
「〇〇だけすれば極楽浄土に行けまっせ!」と伝えることは、
知識のない人に伝える「ひとつの手段」ではありますが、
と、ともに、
100ある事柄を、100伝えられているわけではない。
ということも、共に知るべきです。
もう一度言います。
『裏ももアクセル・前ももブレーキ』
という言い回しは、
とりま、ガンガン股関節伸展使っていこうぜ!!!
という意図が明確に示されているのであれば、
これほど最適な表現はないと思います。
実際に、私も「ハムストリングスはアクセル」くらいの意識の持ち方のほうが上手いこと行ってますし。
しかし、
『裏ももアクセル・前ももブレーキ』という表現は、
下半身の関節動作を、全て説明出来ているワケではない!!!
というのも事実なのです。
『ふくらはぎは第二の心臓』
— 久保田隆介~業界を俯瞰する、希望と絶望の狭間の住人~ (@yokohamakra) November 7, 2020
って言うけど
甚だ言い過ぎだと思います…。
寝てても座ってても血流は巡るし
下肢欠損の人もいるし
っていうような
極論思考も非常に重要です。
>第二の心臓だから
ケアした方が良いんですよ~
なんて
冷静に考察したこともなく
テンプレトークをしていませんか??
それを一切考慮せず、
「全てのスポーツに当てはまることです(ドヤァ)」
という風潮はいかがなものでしょうか?
漫画とかの影響もあるんでしょうが、「前モモの筋肉はブレーキ筋でハムストリングはアクセル筋」みたいな話はたまーにサッカー選手からも聞こえてくる。
— Anezaki (@AnezakiAnezaki7) July 5, 2021
なんでそれぞれが1つの役割しか出来ないと考えちゃうのか。
前モモもハムも、両方アクセルとブレーキで使えるようにしたらええやんけ。
今一度考え直していただきたいのです。
人間の身体は、そんな単純にできてなんかいねぇよ。
って話ですm(_ _)m
実際には動きとしては
— きたさん⚾️ホームランアドバイザー@感覚に頼らない!具体的にバッティングを変える達人 (@marinesreport) November 3, 2020
どうなっているのか?
この実際の動きを
わかったうえで言う、
上から叩くように振れと
実際の動きを
わかっていないうえで言う、
上から叩くように振れと
ではまったく意味が
違ってきます。#バッティング pic.twitter.com/JNcUPgOMvK
っていうことを意図した発言をしたはずなのですが…
私の言い方がマズかったのか、
「それはお前の持論だろ」と、私の意図が伝わらなかったのか分かりませんが、
とある事情がありましたんで、
自身のブログに書き残しておきます。